Grok が開かない?Clash で xAI・X を分流:DOMAIN ルールと実測手順(2026)
2026 年も続く Grok・xAI と X:なぜ「別ルート」が効くのか
2026 年も、Grok を含む xAI 系の会話 UI や API と、旧称 Twitter の X を同日に使う人は少なくありません。検索やコミュニティでは「Grok のページが真っ白」「API が タイムアウト」「X にログインできないが他の海外サイトは通る」といった報告が続きます。原因の多くは単一ノードの輻輳だけではなく、Clash の分流(ルールで出口を変える設計)とDNS のズレが重なっているケースです。
本稿は、すでに公開している ChatGPT/Claude 向け分流ガイドと役割を分け、openai.com や anthropic.com ではなく、xAI/Grok と X が参照するホスト群に焦点を当てます。購読ルールの巨大セットに丸投げするのではなく、DOMAIN-SUFFIX で必要ドメインを明示し、プロキシグループ(戦略グループ)を用途別に分ける考え方が、長時間セッションや OAuth リダイレクトの安定に効きやすいです。
ChatGPT 記事との違い:認証チェーンと静的配信
生成 AI 全般の話にまとめると読者の手元の設定と噛み合わないことがあります。Grok は xAI のインフラとドメイン設計に依存し、ブラウザでは X アカウントとの連携や埋め込みリソースが絡む場面があります。一方 X 本体は x.com への移行後も twitter.com や短縮 URL、画像 CDN(twimg.com など)への参照が残り、1 ページあたりのホスト数が多いのが特徴です。
そのため「AI 用に 1 本だけルールを足した」つもりでも、画像やサードパーティのスクリプトが別出口に落ちて タイムアウトや無限ロードに見えることがあります。ここを ルール分岐の詳解で押さえた評価順序とセットで読むと、設定の意図が追いやすくなります。
注意:サービス側のドメイン・API エンドポイントは変更され得ます。本稿の一覧は技術的な出発点であり、実際の接続先は開発者ツールのネットワークタブで確認してください。利用規約・法令は各自の環境に従って判断してください。
xAI/Grok 側でよく見るホスト例
2026 年時点でコミュニティや実測ログに頻出しやすい名前として、次のようなサフィックスが挙がります。CDN や新サブドメインが増えるため、最終的にはブラウザまたは公式ドキュメントの更新に合わせて足し引きしてください。
- xAI API・管理系:
x.ai配下(例:api.x.ai) - 会話 UI(Grok):
grok.comや関連ホスト(製品側の変更に注意) - 静的アセット・計測:別ドメインに逃がす場合があるため、白画面時はネットワーク一覧を必ず確認
DOMAIN-KEYWORD で x や ai だけを拾うのは、無関係サイトまで巻き込みやすく非推奨です。基本は DOMAIN-SUFFIX,x.ai のようにサフィックスを確定させる書き方から始めます。
X(旧 Twitter)側で押さえたいホスト例
X はログイン画面からタイムライン表示まで、複数ホストにリクエストが分散します。抜けがあると「ログインは通ったが画像が出ない」「タイムラインだけ遅い」など部分障害に見えます。
- メインドメイン:
x.com、twitter.com - メディア・CDN:
twimg.com(および*.twimg.comをDOMAIN-SUFFIX,twimg.comで包含) - 短縮リンク:
t.co
モバイルアプリやサードパーティクライアントでは、上記以外の API ホストが増えることがあります。アプリ単体で困る場合は、PC ブラウザと挙動を比較し、追加の DOMAIN-SUFFIX を特定するのが確実です。
プロキシグループを分ける:XAI_PROXY と X_PROXY
ひとつの select にすべてを載せる構成でも動くことはありますが、トラブル時の切り分けが難しくなります。実務では次のように用途別グループを切ると運用が楽です。
- XAI_PROXY:Grok/xAI API 向け。遅延よりも切断耐性を優先するノードを選びやすい
- X_PROXY:X 本体と画像 CDN。帯域の太いノードを選びたいときに独立して切り替え可能
両方を同じノードに固定しても構いませんが、YAML 上では名前を分けておくだけでログの読みやすさが変わります。型の共通部分は引き続き ルール分岐ガイドの基本構成(国内直結+海外プロキシ+ MATCH)に載せます。
YAML の骨格例(概念サンプル)
キー名やインデントは利用中のコア・GUI に合わせてください。ここでは rules の並びと DOMAIN-SUFFIX のイメージのみ示します。
proxy-groups:
- name: XAI_PROXY
type: select
proxies:
- 🇺🇸 低遅延
- 🇯🇵 安定
- 🌐 自動選択
- name: X_PROXY
type: select
proxies:
- 🇺🇸 メイン
- 🇸🇬 予備
rules:
- DOMAIN-SUFFIX,x.ai,XAI_PROXY
- DOMAIN-SUFFIX,grok.com,XAI_PROXY
- DOMAIN-SUFFIX,x.com,X_PROXY
- DOMAIN-SUFFIX,twitter.com,X_PROXY
- DOMAIN-SUFFIX,twimg.com,X_PROXY
- DOMAIN-SUFFIX,t.co,X_PROXY
このあとに社内向け DOMAIN、国内 GEOIP、最後に MATCH など、環境固有の行を続けます。最初にマッチした行が採用されるため、xAI/X 向けの明示ルールは、締めの GEOIP や外部 RULE-SET より上に置いてください。購読ルールを追記した直後は、GUI が先頭挿入か末尾追記かで結果が変わる点に注意が必要です。
DNS と Fake-IP:ルールは合っているのに遅いとき
ホスト名ベースの DOMAIN-SUFFIX は明快ですが、実際の通信は名前解決の経路に依存します。OS やブラウザが Clash 外の DNS を使うと、解決結果とルールの前提がずれ、タイムアウトや一部リソースだけ失敗に見えることがあります。
- Fake-IP 利用時は、どのアプリがシステム DNS を直叩きしているかを意識する
- TUN で全体を捕捉する場合は、DNS ハイジャックやリゾルバ設定をルールと同時に見直す
- 設定変更後はブラウザの DNS キャッシュやアプリの再起動をセットで行う
手順の全体像は TUN モード完全ガイドの DNS の節が参考になります。分流はルールファイルだけで完結せず、DNS とセットで初めて一貫します。
接続タイムアウトの切り分けチェックリスト
ノード自体が不安定
同じ プロキシグループを使う他サイトも遅いなら、出口の輻輳やプロトコル互換の問題が疑われます。url-test や手動切り替えで別リージョンを試し、改善するかを見ます。
ルールに吸われていない
接続ログで、Grok や X のホストが想定外のグループに流れていないか確認します。外部 RULE-SET が先に一致していると、追記した DOMAIN-SUFFIX が無視されます。
一部リソースだけ失敗
ページの骨格は表示されるが画像だけ出ない場合、twimg.com など別ドメインが直結や別出口に落ちている典型です。開発者ツールで失敗しているホスト名を特定し、DOMAIN-SUFFIX を追加します。
実測手順:ブラウザとクライアントログを併用する
設定を変えたあとは、次の順で確認すると迷いが減ります。(1) 代表ブラウザでプライベートウィンドウを開き、Grok と X をそれぞれ再ログインする。(2) 開発者ツールのネットワークで、赤くなったリクエストのホスト名をメモする。(3) Clash 側の接続一覧またはログで、当該ホストがどのプロキシグループに割り当てられたかを見る。(4) ずれていれば rules の順序か DNS を修正する——この四段を一度通すと、以降の同種トラブルが短時間で終わりやすくなります。
用語や汎用手順のおさらいは チュートリアル・ドキュメントも参照してください。ソースコードの挙動を追う場合は GitHub リポジトリが有用ですが、日々のクライアント入手と更新は、説明の揃った配布ページの方が取り違えが少ないです。
まとめ
Grok と xAI、および X(旧 Twitter)は、単一ドメインでは完結せず、認証・CDN・短縮 URL が別ホストに分散しやすいサービスです。Clash/Mihomo では DOMAIN-SUFFIX で抜けを減らし、プロキシグループを用途別に分けることで、タイムアウトや部分的不表示の切り分けがしやすくなります。そのうえで DNS と評価順序をセットで見ないと、YAML は正しくても体感が不安定なまま残ることがあります。
同種ツールのなかでも Clash 系は表現力と可観測性のバランスに優れ、海外 AI とソーシャルを同日に使うシーン向きです。Windows/macOS/Linux/モバイル向けビルドは ダウンロードページから選べます。ChatGPT/Claude 用のルールは 別稿、OS 全体へ透過的に効かせる設定は TUN ガイドと併読すると、本稿の設定がすぐに実装へ落ちます。用途別に出口を制御できる点は、単純な常時 VPN より長期的な満足度につながりやすいでしょう。→ Clash クライアントを無料でダウンロードし、xAI・X 向け分流を試す